Alteryx Serverとワークフロー暗号化の関係
こんにちは、小澤です。
Alteryxで作成したワークフローは暗号化してその中身を確認できないようにすることが可能です。
暗号化したワークフローはAlteryx Designerで開いて内容を確認することができなくなるため、Analytic AppやMacroを使って他の人にでも簡単に実行はできるようにしたいけど、どのような分析をしているのかの処理内容自体は人に見せたくないっ(><) という時に利用する機能となっています。 自分で何かしらの分析をする時というよりは人と共有する時に役立つ機能です。
ところで、人とワークフローを共有するといえばやっぱりAlteryx Serverです! 今回はAlteryx Serverとワークフローの組み合わせについて考えていきたいと思います。
まずは最初に確認
まずは最初に暗号化されたワークフローの動きについて確認しておきましょう。 暗号化されたワークフローはAlteryx Designerで開くことができません。
復号化することもできないため、暗号化されたワークフロー内でどのような処理が行われているのかについては一切知ることができないというわけです。
さて、Alteryxでは3種類のワークフローがあります。 暗号化されたものに関しては以下のような動きになります。
種類 | Alteryx Designerで | 使い方 |
---|---|---|
ワークフロー | 開けない | 開けないので実行できない |
Analytic App | 開けない | 通常のAnaltyic Appとして利用可能 |
マクロ | 開けない | 他のワークフローから利用可能 |
Analytic Appとマクロに関しては、まぁ想定どうりかな、と思いますが、 通常のワークフローに関しては詰み感がありますね。。
通常のワークフローに関しては設定が変更できないから常に同じ結果になるよね? わざわざ暗号化したワークフローを頑張って実行しようとしなくても結果だけ共有すればいいんじゃね? と思われる方もいるかもしれません。
しかし、入力のファイルやデータベースの中身が直接置き換わる仕組みだったり、DateTimeNowツールを使ってたりすると結果が変わる可能性があります。 その場合、結果だけ欲しい人に都度ワークフローの実行を依頼されるのもなかなか面倒な作業となりそうです。
Alteryx Serverで暗号化されたワークフローを共有するには?
さて、各種類のファイルを暗号化した時にどうなるかを確認したところで、続いては暗号化したワークフローをどうやってAlteryx Serverにアップロードするかを見ていきましょう。
先ほどの表のように全ての種類のワークフローにおいて、暗号化したものはAlteryx Designerで開けません。 一方、ワークフローをどのようにAlteryx Serverにアップロードするかというと、Alteryx Designerで開いた状態で保存先としてAlteryx Server上のGalleryを指定します。
はい、詰みましたー! ということはありません。
Alteryx Serverにアップロードする際には、設定で暗号化できます。 やり方はいたって簡単です。 「Workflow Options」を選択して表示されるないようから、「Enable workflow encryption」を選択します。
通常の暗号化を行い際と同じような画面が表示されるので、「Enable encription for this workflow」にチェックを入れて、「Done」を選択します。 その他のオプションも通常の暗号化と同様の項目なので、必要な場合は入力してください。
あとは、必要に応じて他の項目を設定したのちアップロードします。
暗号化されたワークフローのAlteryx Server上での挙動
暗号化されたワークフローのAlteryx Server上での扱いは、通常のワークフローと一切違いがありません。
実行するために開いて中身を見る必要がないので、ワークフローであってもAnalytic Appであっても通常通り実行可能ですし、結果を確認することも可能です。
そのため、Alteryx Designerのみではできなかった暗号化された通常のワークフローを実行するといったことがAlteryx Serverも利用することによって実現可能となりました!
マクロに関しては暗号化の有無に関わらずAlteryx Server上での実行はできません。 ただし、全ての種類のワークフローで従来通りダウンロードは可能です。
ダウンロードしたワークフローに関しては暗号化されているため、最初に解説したようにAlteryx Designerで開くことはできませんが、 Analytic Appとマクロは利用すること自体は可能です。
おわりに
今回は、暗号化したワークフローのAlteryx Server上での扱いについて解説しました。 Alteryx Serverを利用することで暗号化したワークフローでもとっても便利に共有することが無事できました。
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